啓源会計事務所(公認会計士・税理士)

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セーシェル - 国際商業会社

国際商業会社(IBCs)はセーシェルでは最も一般的かつ柔軟なオフショア会社であり、国際貿易及び投資活動に従事するために作られています。国際商業会社のセーシェル外の商業活動又は取引は非課税です。


セーシェル国際商業会社を規制する主な会社法は、英国のコモン・ローに基づく「国際商業会社法」です。本稿では、セーシェル国際商業会社の人気の原因を紹介します。


1. セーシェルの基本情報


(1) 地理 


セーシェルは、正式名称がセーシェル共和国であり、インド洋にある諸島国家です。その推定人口は98,462人であり、アフリカのすべての主権国家の中で最も人口が少ない国です。セイシェルの国内通貨はルピーであり、その国際通貨コードがSCRです。人口で計算すると、セイシェルは独自の国家通貨政策を持つ最も人口が少ない国です。


(2) 政治


セーシェルは、国連、アフリカ連合、南部アフリカ開発共同体、及び英連邦の加盟国の一員であり、その政府構造が依然として民主独立であり、国家社会を安定させ、オフショア投資家に友好な投資環境を提供しています。


(3) 金融 


セーシェルは、アフリカ諸国の中で最も高い1人当たりGDPを持っている国家であり、アフリカ諸国の中で2番目に高い人間開発指数を持っています(モーリシャスに次ぐ)。同時に、世界銀行により高所得経済国とされているアフリカ諸国の1つです。


(4) インフラ


セーシェルは、優れた国際空港があり、且つ国内及び国際的な電気通信事業者を設立しました。ますます多くの国際企業はセーシェルに支店を設立し、当地の管理会社及び会計、法律事務所の支援を受けています。


2. セーシェル国際商業会社の特徴と優位性


(1) 免税


2019年1月1日に発効された「事業税(改正)法」に基づき、その領土の税制により、国際商業会社の国外源泉の課税所得または関税または利益が免除されます。 


さらに、セーシェル国際商業会社の設立期間、および譲渡財産又は会社の株式、または会社のその他の有価証券に関連する取引において印紙税が免除されます(これらの取引が直接または間接にセーシェルの地元不動産に関連する場合を除く)。


(2) 法人格


セーシェル国際商業会社は、独立した法人格を有し、自然人と同様な権力を有します。


(3) 会社名称


セーシェル会社登記所は、会社名に不快または誤解を招く言葉を含めることを許可しません。所長はいずれの特定名称の登録を拒否することができます。


会社名の最後に「Limited」、「Corporation」、「Incorporated」、またはその略語である「Ltd」、「Corp」、「Inc」を付ける必要があります。


(4) 株主と取締役


セーシェル国際商業会社は、最低1名の株主と1名の取締役が必要です(両者が同じ人かもしれない)。その株主及び取締役はいずれの国籍を持つ個人又は法人でも構いません。


(5) 情報開示


会社法によると、国際商業会社は当局に取締役名簿を提出する必要があります。ただし、この情報は公衆に公開されなく、かつ不正アクセスを受けません。この情報は、登録代理人によってのみ管理され且つ登録事務所に保管されます。


(6) 会社秘書役


会社法は、セーシェル国際商業会社が会社秘書役を任命することを要求していません。但し、会社は秘書役を任命することを考慮することもできます。


(7) 資本金


セーシェル国際商業会社は最低払込資本金を持たなくても業務運営を開始することができます。会社の所有者は、設立時に授権資本金の総額を自由に決定することができます。株主がいつまでに資本金を支払わなければならないことは規定されていません。


(8) 年次株主総会


セーシェル国際商業会社が年次総会を開催することは規定されていません。年次株主総会はセーシェルに行われなくてもいい、電話またはその他の電子方式で行われることができます。


(9) 年次申告


すべてのセーシェル国際商業会社は毎年、更新有効期限の1か月前に会社のために年次更新を行う必要があります(つまり当該会社の設立、継続、または転換の周年日までにセーシェル登録代理人に年間ライセンス料を支払うこと)。


同時に、会社が会計記録を保持していること、および会計記録が登録代理人から入手可能であること、および会社の株主名簿が最新の状態になり、そのコピーが登録事務所に保管されていることを確認するための声明を提供する必要があります。



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