オーストラリア非公開会社の設立について、原則として会社設立証明書を取得するには約3〜4営業日がかかり、全ての設立手続きを完了するには約4～5週間がかかります。

会社設立の手続き
（1）　類似商号調査及び商号予約申請
（2）　会社定款大綱、定款細則及びその他の設立関連書類の作成
（3）　会社設立のサービス費用及びオーストラリア政府登記料
（4）　会社設立証明書の取得
（5）　会社設立証明書類一式の作成（会社印鑑、株券、株主名簿、取締役名簿及び会議議事録を含む）
（6）　初回取締役会会議の議事録（又は取締役会の書面決議書）の作成
（7）　会社銀行口座開設の議事録（又は決議書）の作成

会社の基本構造

オーストラリア非公開会社の最低設立要求は以下の通りです。
• 最低株主１名、取締役１名で構成される
• 株主は国籍を問わず、法人でも自然人でもなれる
• 取締役は自然人でなければならない
• 最低1名のオーストラリア居住者たる取締役が必要
• 会社秘書役は自然人でなければならない
• 発行済み且つ支払済み資本金が1豪ドル以上
• 会社の登録住所はオーストラリアにある

会社設立と銀行口座開設に必要な書類

（1）　オーストラリア会社の全ての株主のパスポート及び直近2ヶ月の住所証明書類（例えば、公共料金請求書、銀行取引明細書など）。株主が法人の場合、法人たる株主の会社設立証明書類、定款、会社構造（取締役、株主及び登録住所などの情報を含む）が記載される書類、会社の10％以上の株を保有している株主のパスポート及び直近2ヶ月の住所証明書類をご提供ください。
（2）　オーストラリア会社の全ての取締役となる者のパスポート及び直近2ヶ月の住所証明書類（例えば、公共料金請求書又は銀行取引明細書）
（3）　オーストラリア会社の事業証明書（又は法人たる株主のその他事業を証明する書類）

上述の株主及び取締役の身分証明書類は、株主及び取締役の所在地の公証人によって認証した後、所在地のオーストラリア大使館・領事館によって認証されなければなりません。株主が香港の法人又は個人の場合は、国際公証のみが必要です。

会社秘書役

オーストラリア会社法は会社秘書役の委任を強制しません。但し、会社がオーストラリアの法律に従って会社の法的責任を履行するために、オーストラリア居住者を会社の秘書役に委任することをお勧めします。

会社登録住所

オーストラリア会社法により、オーストラリアにおいて設立される全ての会社は、会社の登録住所とするオーストラリアの住所を持たなければなりません。

銀行口座開設

会社設立後、オーストラリア銀行で会社口座開設を行う時に、会社の取締役（居住者たる取締役を含む）は同時に自らオーストラリア銀行へ行って口座開設の手続きを行う必要があることにご注意ください。

年次更新

設立後のオーストラリア会社はオーストラリアの法律のコンプライアンス要件に従わなければなりません。例えば、会社は毎年オーストラリア会社法に基づき、年次財務諸表、法人所得税申告書、福利厚生費の年次確定申告書の作成・申告及び年次報告書の提出などが必要です。また、クライアント様は四半期ごとに営業活動報告書（Business Activity Statements）を提出する必要があります。
 

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