啓源会計事務所(公認会計士・税理士)

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中国会計-輸出販売業務のご紹介

1. 輸出販売業務の特徴


(1) 取引の特徴


輸出販売業務は、国際情勢変化に影響を受けやすく、複雑かつ不安定な状況にあります。対外貿易は、幅広い分野にわたって、その中のリンクが多いため、一般的には為替レート、信用及び貸倒れなどの取引リスクに直面しており、そのリスクは国内貿易よりもはるかに高くなっています。


輸出販売は、取引の両側だけではなく、運送及び保険会社、銀行、商品検査、税関などの部門との協力にも関わります。


(2) 顧客の特徴


海外の顧客が幅広く分布しており、有名な大企業ではない顧客もいるため、顧客の状況を全面的に把握することは難しいです。


(3) 財務の特徴


輸出企業の販売収入の確認基準は国内業務とは異なり、入金時期、入金額及び収入確認の根拠となる書類・資料は取引方法によって異なります。なお、為替相場の変動により生じる為替差損益も、輸出企業の総利益に一定の影響を及ぼします。


(4) 税収の特徴


輸出税還付は、国内製品の輸出を促進し、税抜き価格で国際市場に参入し、製品の競争力を高めることを目的とした、国際的に認められた税収基準です。


輸出企業の性質と輸出品に応じて、中国は異なる輸出税還付方法と税還付率を規定しています。


2. 決済方式


(1)  電信送金


電信送金には2種類があります。1つは前払いTTと呼ばれ、つまり売り手が商品を発送する前に、買い手が代金を全額支払う必要があります。この支払方法では、売り手はリスクを負う必要がありません。もう1つは後払いTTと呼ばれ、買い手は前金を支払って、売り手が商品を発送した後に残金を支払います。


(2)  代金取立手形


輸出者が輸入者を支払人とする為替手形を発行し、輸入側での支店又は代理銀行を通じて輸入者からの支払いを回収するように輸出者の取引銀行に委託する決済方式です(D/P決済、D/A決済を含む)。


(3)  信用状


銀行が輸入者の要求に応じて輸出者に発行する、代金の支払いを保証する確約書です。信用状を利用する場合、銀行は、信用状で定められた条件が満たされたときに、当該銀行またはその指定した銀行を支払人とし、指定の金額を超えない為替手形を発行し、且つ規定に従って出荷書類を添付し、予定通りに指定の場所で代金を受け取ることを輸出者に授権します。



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